平成最後の年末に

早いもので平成最後の年末もあと2日です。今年は29日を仕事納めとさせていただきました。

朝から大掃除と悉皆屋さんと仕立屋さんへの支払いなどがありましたが、その中で必ず出る話が「一昔前の年末の呉服屋は除夜の鐘がなっても仕事が終わらないほど忙しかった」と。

お正月に履く足袋を買いに来るお客さんや年末のワゴンセールに掘り出し物を探しに来る一見さんなど店の前に人を立たせてた程忙しかったそうです。

その時代を経験してない私には全く想像できないことです。


うちは相変わらず一年通していつが忙しいってことはなく、いついつに着物を着るから欲しいと言ってご用命いただける方に、その方にあった着物をお勧めしているだけのシンプルな商売です。


ご用命があればあるで私の好きな着物をお勧めできるのでとても嬉しいですし、なければ無いで空いた時間にいつも通り「着物の普及活動」を続けているだけです。

「着物の普及活動」と言ってもこれまたシンプルで私が毎日着物を着て様々な活動をし、そんな中で「着物を着たい」と言っていただける方に着物を着る「場所と機会」を提供するだけの呉服屋じゃなくても誰でもできる簡単なことをやってます。


来年の目標なんていつも考えたりしますが、これが結局いつも無いんです笑

たまにあったりもしますが、達成できずにその場その場で思いついた目標とは違う楽しいことをやってしまってます笑


それでも結局年末には「なんやかんやあったけど今年もたくさん着物に触れていられて良かったな〜」と思って年を越しています。


平成最後の年となりますが、来年も変わらずご贔屓にどうぞ宜しくお願い致します。


                              染織わただ 和多田泰久